青いぽすと掲載コラム

青いぽすと2023.2.10号 笑ってみよう!

 笑っている時は、大きな呼吸を繰り返すことでたくさんの酸素が体の中に取り込まれます。その結果、組織や内臓の細胞が活発化し体調を整えてくれます。ただ、これだけでは深呼吸と同じ。笑いには免疫細胞を活性化してがんや感染症に対する免疫力を高めてくれる効果もあります。

 友達と談笑したり、お笑い番組やコメディーを見たりして、みんな大笑いしてみましょう。ちなみに、鏡に向かって笑顔をするだけでも効果があるそうです。

 笑う頻度が多い人に認知症が少ない、なんていう報告もありますよ。

青いぽすと2022.12.23号 年をとるほど時間が経つのが早くなる法則

 気がつけばもう年末。今年も1年あっという間に過ぎました。年をとる毎に時間の流れが早くなっていくように感じます。この時間感覚の変化には、実はジャネーの法則という名前が付いています。人生経験や感情の変化などで時間の感じ方が早くなるというもの。1年の流れを何度も経験して終わりの予測がつくようになり1年が短く感じるようになるのです。逆に、経験したことのない新しいことをすれば時間が長く感じることがあります。

 来年は何か新しいことに挑戦してみましょう。そうすると毎日がもっと充実した1年になるかもしれません。

青いぽすと2022.11.25号 ありがとうの気持ち

 ありがとうと言われると、なんだか気持ちが和らぎますよね。ただ、自分からありがとうを言うと、もっとうれしい効果があるのです。

 感謝の気持ちを持つと脳では幸せホルモンのセロトニンやオキシトシン、脳内モルヒネと呼ばれるエンドルフィンが分泌され気分が高揚したり多幸感が得られる効果があります。恥ずかしくて直接ありがとうを言えなくても、ありがとうの気持ちを持つだけで同じ効果が期待されます。リラックスしてストレスが減りやる気につながります。さらに、お互いにありがとうを言い合えたら、とても優しい気持ちになれると思います。

青いぽすと2022.10.28号 趣味を持つ魅力

 毎日仕事や家事に追われてとても趣味に時間など割けない。多くの人がそうなのではないでしょうか。趣味とは誰から指示されることなく没頭できる好きなこと。想像してみてください。きっと何かあるでしょう。それをする時間を思い切って作ってみましょう。好きなことだからきっとできるでしょう。

 趣味は仕事や人間関係、病気などのストレスを忘れさせてくれます。生活にメリハリをつけてくれるので趣味以外のことにも精力的に取り組むことができるようになります。心が安らぐので人にも優しくなれます。その結果、人生が今よりもっと豊かになるかもしれません。

いつかできればと思っていた趣味。今すぐ始めてみましょう。

青いぽすと2022.9.30号 ほくろ毛

 自分のものも他人のものも、気になったことがあるでしょう。なぜかほくろに生える毛は太くて長い。

 ほくろは他の皮膚細胞より細胞分裂が活発で血流も豊富なため、ほくろに生えた毛は酸素や栄養をたくさん利用する分よく育つそうです。よく育つことは何よりですが、それゆえ変に目立ちます。つい抜いてしまいたい衝動にかられることもあるでしょう。でもそれは御法度。ほくろ毛を抜くのは大きな刺激となり、それを慢性的に繰り返すと稀ではありますが、ほくろ癌になることがあるそうです。癌にならずとも毛嚢炎を起こし痛くなることもあります。ほくろ毛は抜くより切るのが適切とされます。もちろん切らずにおいても問題はありません。

青いぽすと2022.8.26号 へそのごまって何?

 へそのごまは、垢や皮脂、衣類の繊維やホコリなどがへそのくぼみに溜まって時間をかけて固まったものです。言わば汚れ物の塊です。しかも、ごまの中にはたくさんの細菌が繁殖しています。昔からへそのごまを取るとお腹が痛くなると言います。しかし汚れ物なら取り除くべきでしょうか?

 へそのごまはそのままにしても健康を害することはあまりないそうです。むしろ無理に取り除こうとしたときに皮膚を傷つけ感染を起こすことがあります。むやみに触らないのが良いようです。しかし見た目も汚く見えるしどうしても取り除きたい。その場合はオリーブオイルで浸し柔らかくふやけてきたら綿棒で優しく拭き取る方法がすすめられます。ただ硬くて大きくなかなか取れないときは、無理せずに医療機関に相談しましょう。

青いぽすと2022.7.29号 便秘は万病の元

 便秘はお腹が張ったり痛くなったり、うっとうしくつらいものです。でも死ぬほどの病気だと思う人はあまりいないと思います。

 腸には腸内免疫と呼ばれる働きがあります。便秘が長く続くと腸内細菌環境が変化して腸内免疫がうまく機能しなくなります。その結果、免疫力が低下して感染症が引き起こされることがあります。腸の中に長く便がとどまると便は次第に硬くなり腹痛や腸閉塞につながります。硬い便をふんばって出すことで痔も悪くします。長くふんばり続けると血圧が上昇し循環器疾患や脳卒中を発症することもあるそうです。

 対策としては、朝食をしっかりとること、毎日体を良く動かすこと、食物繊維を摂るようにすることがすすめられています。それでもうまくいかないときは、かかりつけ医に相談してみましょう。

青いぽすと2022.6.24号 太陽光を浴びよう!

 太陽の光には、お肌の天敵紫外線が含まれています。皮膚のしみ、しわ、たるみ、果ては皮膚がんなど皮膚の健康を害する悪い光。それを「浴びよう!」とは何事か?

 悪名高き紫外線ですが、実は免疫力維持に不可欠なビタミンDを作る働きがあります。ビタミンDには、骨粗しょう症や認知症の予防効果があります。さらに太陽光自体には、脳内セロトニン(幸せホルモン)分泌を促し、精神を安定させる働きや、睡眠や覚醒のリズムを整えるメラトニン分泌調整作用もあります。強い日差しや長時間の日光浴は、健康を害することがあるので避けましょう。セロトニンやメラトニンの分泌効率や体内リズムの適正化を考慮すると、午前中に10~15分程度の日光浴がおすすめです。

青いぽすと2022.5.27号 貧乏ゆすりで心も体も健康促進

 貧乏ゆすりは行儀が悪いと教えられます。しかし意外にも健康促進効果があるのです。無意識の貧乏ゆすりは、大脳のストレスを制御するために行っていることが多いそうです。貧乏ゆすりは脳内でセロトニン分泌を亢進させて精神を安定させ、それにより脳の働きが良くなり集中力アップが期待されます。貧乏ゆすりはふくらはぎの運動を介して下半身の血液を改善させむくみ解消効果も期待されます。むくみが取れれば夜間頻尿が改善することもあります。貧乏ゆすりを心がけると健康促進につながる訳です。ただし、人に不快な思いをさせないように時と場所をわきまえてゆするようにしてください。

青いぽすと2022.4.29号 においの仕組み

 においとは何でしょう? においは見えません。なのに離れていても嗅ぎ分けることができます。その正体は気体となった(揮発した)分子です。におい分子は鼻の中の嗅覚受容体と結合して、人はにおいを感じます。嗅覚受容体は400種類あり理論上は2の400乗(2を連続400回かけ算した数)のにおいをかぎわけます。視覚ですら赤、緑、青、明暗と、受容体は4種類ですから、嗅覚はよほど大切な働きをしているのかもしれません。香りで古い記憶が呼び起こされるプルースト効果や、喜怒哀楽の感情を引き起こすアロマ効果など様々な効果も知られています。自分にとって懐かしい、心が落ち着く香りを見つけたいですね。

青いぽすと2022.3.25号 歳をとると涙もろくなるのはなぜ

 涙には3つの役割があります。目が乾かないようにする、ゴミなど外からの刺激を防御する、そして感動やストレスなど情動を制御します。

 情動は脳の前頭葉がつかさどっていますが、歳をとると前頭葉の機能は低下し、情動を抑えられなくなるので涙もろくなります。しかし、涙もろいのは悪いことばかりではありません。涙が出ると副交感神経が働いてストレスが緩和されます。

 泣ける映画や音楽を鑑賞して意図的に涙を流すことをすすめる専門家もいます。ぜひお試しを。

 ただし玉ネギを切ったときの防御の涙ではストレスは消えませんのでお間違いないように。