院長コラム

丹田院長が不定期に更新するコラムです。診療内容の解説や健康維持のアドバイスなどをお届けします。

透析患者さんへの思い

4年前に前任の先生より医院を引き継ぎ、透析患者さんの治療を行っていますが思うことがありつぶやきました。

日本透析学会の統計から、透析時間は4時間以上長ければ長い方が良いというデーターが出されています。

もちろん自己の腎臓の残された機能によって3時間で足りる方もいることは承知しています。

以前の診療報酬の改悪により、3時間透析を推奨するかの如くの風潮を作ってしまいましたが、それでは透析不足が明らかであると証明されています。

でも函館では結構透析時間が少なめであるようで、5時間透析している人は極めて少ないようです。

たまたま東京から旅行に来て臨時透析を受ける方や夏の暑い期間のみ函館で透析を受ける方と話す機会がありました。

東京では患者さんの方から透析時間を延長してくださいと申し出る人が多いそうです。

透析を5時間(最低でも4時間以上)しましょうと函館の患者さんに説明しても納得してくれる方は極めて少ないのが実情です。

透析が辛いので長生きしたくないと思っているのか、あるいは医療者サイドに問題があるのか、本当のところはわかりません。

透析時間を少しでも長くすることが大切なのだということを医療者サイドも患者さんも認識していくように努力していかなければならないと強く思っています。

塩分を控えることへの誤解について

塩分を控えることはすごく重要であると耳にしたことがあるはずですが、その中でかなりの誤解があるようです。

患者さまに塩分を控えてくださいとお話しすると、多くの方はきちんと控えていますと話されます。

しかしよく聞くと少し認識が違っています。というのは塩分を控えるイコール薄味にすると思っているからです。

医学的にいうと塩分を塩分を控えるということはナトリウムの摂取量を控えるということなので、薄味にすることとは異なります。

例えば、お味噌汁の味を薄めてそれを全部飲み干したらナトリウムの摂取量は変わりません。

ご飯より麺類やパン類はナトリウムを多く含んでいるので塩分を控えたことにはなりません。

塩分を控えるということは食品の成分表でナトリウムの含有量を確認してみなければ正確には出来ないことになります。

これは栄養士さんのお仕事になるのですが、幸い書店でわかりやすく塩分量(ナトリウム含有量を食塩に換算したもの)を記載している本も売られていますので、是非購入して自分の食生活を見直してみてください。