尿の中に含まれる蛋白の1日合計量が150mg以上の場合を蛋白尿といいます。健診では試験紙を尿に浸して検査を行うことが多く、(-)陰性、(±)疑陽性、(+)陽性と表記され(+)が出たら蛋白尿です。蛋白尿は腎炎や腎症などの腎臓病や多発性骨髄腫、膠原病など腎障害に関連した病気の可能性を示す所見です。ただし、水分をあまり摂らず脱水や濃縮尿で(+)となる場合や起立性蛋白尿と言って立位、運動などが刺激になり病気でないのに一時的に(+)となることもあります。健診で蛋白尿と言われたら、まずはかかりつけ医に相談して尿の再検査を受けましょう。もしも蛋白尿が持続していて詳しい検査が必要な場合は、専門医へ紹介してもらうことができます。