青いぽすと2023.3.31号 子どもの塩分制限

 成人では、健康に配慮して塩分制限を意識している人がいると思いますが、子どもではどうでしょう。子どもが自ら塩分を制限することはあまりないと思います。そもそも子どもに塩分制限は必要なのでしょうか。

 子どもは、塩分を多くとっても極端に血圧が上がったりむくみが出たり直ちに健康を害することはありません。しかし、新生児期に減塩ミルクを与えた場合、成長後の血圧が低く抑えられたという報告があります。乳児期に作られた味覚が、その後の味の嗜好を決めることも知られています。小児期から減塩を意識した食生活環境を整えてあげることは、その子の成人以降の健康維持に役立つのです。大人も子どもも減塩で健康な毎日。