青いぽすと2023.4.28号 大人の塩分制限

 先月は、子どもの塩分制限の必要性についてご紹介しました。今月は大人です。大人は動脈硬化の進行、心臓機能、腎臓機能の低下も加わってくるため塩分制限は不可欠です。健康意識の高まりから最近は塩分を気にする人がとても増えています。ところがこんな報告があります。高血圧疾患者を対象にした研究で、塩分制限を意識している人たちと何も意識していない人たちの1日食塩摂取量(尿中食塩排泄量から計算)を比較すると1日1gほどしか差がなかったというもの。

 男性は1日食塩7.5g未満、女性は6.5g未満、高血圧症や腎臓病では6g未満が目標とされています。「減塩をしているつもり」だけでは到達できている人はあまりいません。食品表示なども参考にしながら正しく効率的な管理をしたいものです。