青いぽすと2023.11.24号 冬の鼻水、赤い鼻

 寒さが一段と厳しくなってきました。家を出て職場へ向かって歩いていると、鼻水が垂れてきます。風邪でもないのに出てくる鼻水。これは冬の寒さから体を守る大切な仕組みと言われています。冷たい空気を吸うと鼻の毛細血管は拡張し、血流量が増えて鼻は温まり同時に鼻水が増えます。寒いと鼻が赤くなるのもそのためです。この仕組みのおかげで鼻から入った冬の冷気は暖められ、そして冬の乾燥した空気は加湿され肺へ送られるのです。

寒暖差が大きい時に鼻水のみならず鼻がムズムズしたりくしゃみが出たりアレルギーのような症状をもたらす寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)なる病気もあります。自立神経のバランスの乱れが一因とされます。症状が強く耐えがたい場合には医療機関への相談もすすめられます。