丹田顧問が不定期に更新するコラムです。診療内容の解説や健康維持のアドバイスなどをお届けします。
塩分を控えることはすごく重要であると耳にしたことがあるはずですが、その中でかなりの誤解があるようです。
患者さまに塩分を控えてくださいとお話しすると、多くの方はきちんと控えていますと話されます。
しかしよく聞くと少し認識が違っています。というのは塩分を控えるイコール薄味にすると思っているからです。
医学的にいうと塩分を塩分を控えるということはナトリウムの摂取量を控えるということなので、薄味にすることとは異なります。
例えば、お味噌汁の味を薄めてそれを全部飲み干したらナトリウムの摂取量は変わりません。
ご飯より麺類やパン類はナトリウムを多く含んでいるので塩分を控えたことにはなりません。
塩分を控えるということは食品の成分表でナトリウムの含有量を確認してみなければ正確には出来ないことになります。
これは栄養士さんのお仕事になるのですが、幸い書店でわかりやすく塩分量(ナトリウム含有量を食塩に換算したもの)を記載している本も売られていますので、是非購入して自分の食生活を見直してみてください。