痛み止めを使う時は腎臓に注意!

ロキソニン、セレコックス、ボルタレン、バファリンなど非ステロイド性消炎鎮痛薬は、いわゆる「痛み止め」として非常によく処方される薬です。炎症に関わるプロスタグランディンという物質を抑えることで鎮痛効果を発揮します。プロスタグランディンは炎症だけでなく普段は腎臓や胃腸の血流を良くする働きもしています。痛み止めはその働きも抑えてしまうので腎臓が障害されるのです。

また、むくみの解消、心不全の悪化防止などに使用される利尿薬や、ACE阻害薬、ARBと呼ばれる種類の高血圧薬圧薬を服用している場合、痛み止めを一緒に服用することで腎臓血流量がさらに少なくなり腎機能が一気に悪くなることがあります。

腎臓の血流を保ち腎機能の悪化を防ぐためにも痛み止めを服用する時には十分な水分を摂るように心がけましょう。利尿薬や降圧薬を服用している場合には、主治医とよく相談したうえで痛み止めを使うようにしましょう。

その他の痛み止めでは腎障害を来すことはあまりありませんが、基礎疾患や併用薬、体調などにより腎障害やその他の副作用を引き起こすことがあります。痛み止めを続ける場合には、その必要性と危険性についてよく理解して、必要性が危険性を上回る場合にも定期的に検査を受けるなど十分注意をしながら続けることが大切です。