しっかりと尿を出し切った後、少量の尿漏れにより下着やズボンを汚してしまう追っかけ漏れ。その正体は排尿後の尿道に残った尿と考えられています。男性の尿道は奥の方で曲がっていて尿がたまりやすい形をしています。加齢により尿道周囲の筋肉や神経が衰えることで、排尿後の尿道内に尿が残るようになり追っかけ漏れが起りやすくなります。
対策として排尿後に会陰部を圧迫して残った尿を押し出す方法があります。それでも改善しない場合は前立腺や膀胱の病気の可能性も考えらえます。病気の場合は治療をすると良くなることがあるので泌尿器科へ相談してみましょう。
寒い季節がやってきました。「こんな寒い日には、あったかいお風呂につかりたい」。この言葉の中に潜んでいる危険、みなさんご存じですか? 寒い脱衣所に行くと血管が縮んで血圧が上がり、その後すぐに熱めの湯船に浸かると、今度は血管が拡張して血圧が下がります。この変化が急激な場合にはショック症状が起き、時に命取りになることもあるのです。これをヒートショックと呼びます。脱衣所や浴室を事前に温めておく、お湯を熱くしすぎないなどご注意を!
メリークリスマス! 今年も1年ありがとうございました。新しい年は素敵な1年になりますように。
高度な蛋白尿や糖尿で異常な泡立ちを来すこともありますが、実際の臨床の場では無害な泡立ちがほとんどです。暑い時期や運動などでたくさん汗をかいた後や、水分補給が不足した時には尿が濃くなり泡立つことがあります。高タンパク摂取の食事の後では尿が酸性に傾き泡立つことがあります。これら無害な泡立ちは、たいてい時間とともに消えてゆきます。季節や運動と無関係に尿の泡立ちが認められる場合や、いつまでも続く細かな泡立ちは病気の可能性があります。その場合は医療機関の受診が勧められます。
食後の薬は、胃の中に食べ物が残っている間に服用します。胃を傷めないようにするのが目的です。食べてから胃の中のものが消化されるのに30分ほどかかるため食後から食後30分までの間の服用がすすめられます。そしてコップ1杯(約200ml)の水で飲むこと。飲水量が少ないと吸収が悪くなります。またアルコールやお茶、牛乳、清涼飲料水で飲むと薬の成分との相互作用により目的通りの効果が得られないことがあるので注意しましょう。熱いお湯で飲むと薬が分解してしまう恐れがあるので必ず水か白湯で飲みましょう。
健康診断で尿潜血と診断される人は少なくありません。しかし二次検査を行うと8割以上の方には異常が認められません。尿潜血と言われても直ちに心配をする必要はないということになります。しかし、3%ほどではありますが癌や腎炎など重大な病気が見つかることもありますので病院受診はしておいた方が良いでしょう。また、尿潜血の中には数年以上経過してから病気が判明する場合もあります。初回の検査で異常がなかった場合でも健診などによる経過観察は大切です。
足のむくみは、ふくらはぎの筋肉の衰えが主な原因です。運動不足で足の筋力が低下すると足の血液やリンパ液を上半身へ押し上げるポンプの機能が働かなくなるため足はむくみます。塩分の摂りすぎもむくむ原因となります。塩分は体内で水をため込みやすくする性質があるのです。それゆえ運動で筋力を鍛えポンプ機能を高めたり、たまった水を押し上げるよう足の表面を手でなでてポンプの動きを補助してあげたり、塩分の摂りすぎに注意をすることで足のむくみを減らすことができます。仰向けに寝て足を高くして動かすのも効果的です。ただし、それらによっても改善しないむくみは心臓や腎臓、血管などの病気の可能性も考えられます。その場合はかかりつけ医に相談するのがよいでしょう。